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「あれ?あんまり良くないかな?」
優はちょっと淋しそうに言った。そこで美香はやっと思考回路が回り始めた。
「いや、良いと思う!うん!」
「でしょ~?美香の名前からとったんだよ。良い名前だネ。」
「あ、ありがとう。」
美香は急に恥ずかしくなり俯いてしまった。その時、学校にチャイムが鳴り響いた。始業式が終わったことを告げていた。
「あ、始業式終わったんだ。早かったなー。」
優は暢気に欠伸をしつつ言った。美香は未だに俯いている。
「美香ぁ~?教室戻らなくていーの?僕、そろそろ戻るけど。」
美香はほてった顔を隠しながら顔を上げた。
「そうね!帰るわ、教室に!バイバイ!」
早口でそう告げると、美香は走ってその場を去った。途中、後ろから『またねー』と聞こえたが、振り返らず真っすぐ教室まで走って戻って来た。
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