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「ですがわざと酷い事を言っていますよね?
何故なんですか?」
私は笑った。
感情の篭らない冷たい笑顔…。
「本気で知りたいなら、私の側にはいられない覚悟をしなさい」
陸は黙り込んだ。
長い沈黙…。
あっ飛行機雲だ。
突然沈黙は破かれた。
「…それでも、それでも僕は知りたい…。
どうして花音さんは人をわざと突き放すような言葉を言うんですか?」
本当に馬鹿だこの男。
まぁそこが気に入ったんだけどね。
私はゆっくりと封印した過去に戻る。
あぁ、あの日も今日みたいに青空だったなぁ…。
「聞いて後悔しても遅いわよ?」
「後悔なんてしません」
その瞳に嘘は無かった…。
私はもう一度、空を見上げた。
「なら話してあげる…」
私が八歳の時に母親は自殺した。
いや、殺されたんだ…。
表向きは自殺になってる。
母が死んだ時、私は母と一緒にいた。
元々精神的に不安定人で、子どもなりに私も母を支えようと頑張っていた。
あの日も母はいつものように錯乱しながら泣いていた…。
「お母さん…」
「花音、お母さんもうダメだよ…」
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