運命の朝…

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『あきら…?起きてっかぁ~?』   バイク仲間の池ちゃんである…。   窓から顔を出した俺に… 『おぉ~居た居たぁ…』 『昼から信(のぶ)さんとこに見舞いに行かねぇかぁ…?』   「あぁ…いいよ」   軽く返事をした俺に… 『じゃ昼飯食ったら又来らぁ…』   そう言い残し… 颯爽と走り去るCB-750F… 俺の愛車GX-250など、足元にも及ばない速さである…。   そんなバイクを原チャリの如く操る池ちゃんの大柄な背中は… 尚更CBを小さく見せる…。   しかしその瞬間… 俺の運命への秒読みが… 開始された…。
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