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1.ドミニオン学園仮入学
「やっと着いたわぁ~」
長旅で疲れた体を引きずりながらも、私は学園の門を叩く。
「はい。ドミニオンへ何の用事ですか?」
門の端に付いている小さな通用口から門番が顔を出してきた。
私はそこまで歩く。
「可愛いお嬢ちゃんじゃないか。お使いかい?」
私は確かに可愛いが残念なことに使いじゃない。
無言で門番に一枚のカードを見せる。
「えとえと…これは驚いた。仮学生証じゃないか、お嬢ちゃんは新入生だったんだね。」
門番が驚くのも無理はない。私のような天才なんてそうは居ないから。
私にとっては入学試験なんて楽勝だったし。
「で?おじさん入れてくれる?」
痺れを切らした私は仮学生証をひったくると門番を問いだす。
そして半強制的に勢い良く走って門を抜けてしまった。
何だか後ろで声がするけど関係ない。私はついに憧れのドミニオンにやってきたのだから。
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