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俺は、前の会社の友達と飲みに出ていた。
飲みに行くと必ず弾けてしまい、迷惑をかけてしまう。
その日も、またやってしまい仕事の愚痴をこぼしながら飲んでいた。
その酒癖の悪さからまさかっと思う時間まで飲んでいて終電を逃してしまった。
けれど、そこで俺が夜の世界へ飛び込む分かれ道が来たのだ!
俺は、電車が無くなってしまい駅構内のベンチで寝る事にした。
そこで、数時間が過ぎたのか1人のオッサンが俺を起こした。
俺は起された瞬間…
『なんだ、テメェ』
言いながら起きてその人の顔を見た。
目の前にはスーツをビシッと決めた厳ついオッサンが立っていた。
『なんですか?』
何故か知らないがビックリしてベンチに座った。
その時だけは人生が終わったと思った。
『兄ちゃん、1人で何してるん?』
『寝る所がないんで……』
『そうか。寝る所が無いんか』
オッサンはビールを買って来て俺の横で話をし始めた。
『兄ちゃんは何処の出身なん?』
『自分は沖縄の出身です』
オッサンは夜の商売の社長をやってて1人で寝てる俺が心配で声をかけて来たらしい。
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