陰の岩竜、バサルモス

4/15
4007人が本棚に入れています
本棚に追加
/148ページ
「…このバサルモス討伐の任を受けよう。人数は二人で頼みましょう。」 「あ、わかったわ…じゃ、行ってらっしゃい。」 ちゃちゃっといつものように書類を書き終え、馬車に乗り込もう。 扉を開き、狩りに出かけようとすると… 「待って…ね?二人と言ったわよねェ?…もう一人はどこですか?そのいない場合は一人分の賞金に直したりしますので…ね?」 ミリアは首を傾げ、不思議そうにしている。 まぁ…私の連れはパッと見は一般人ですからね。「貴方には言ってませんでしたし…登録もしてませんでしたね。失礼しました。…レンさん?」 「あ?なんだ?あたしになんか用か?」 彼女は入り口付近に突っ立っていたが、こちらに寄ってきた。 「貴女も今日から正式なハンターとして戦って貰うためにも…ハンター登録をして貰おうと思いまして…ね?」 彼女はそれを聞くと激しく反発した。 「誰がなるか!もともとあんたがあたしを捕まえたから…あんたのとこにあたしがいるんだよ!」 少し前の戦闘を思い出したのだろうか… いつもそうだが若干プンスカと怒っている。 「大体…それであたしが狩りを手伝ったんじゃないか!」 その一言を聞くと、ミリアの表情が怖ばった。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!