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人間を
もっと知りたい…。
藍の中の密かに渦巻く感情が
大きくなっていく。
「藍。仲良くしよ―な」
連夜はニコニコして言った。
…出会ってまだ1日にもなってないのに
あたしは
この人間の笑顔を
何回見ただろう…――?
気付くと、連夜の笑顔に引き付けられている自分がいた。
「…ニャ―」
少しだけ
この人間の傍に居よう。
人間を知るためだよ…?
他に
理由なんて…ない。
「藍…」
…ドキン
「……ッ…――!」
藍を目を逸らすかのように、きつく瞼を閉じた。
そして、
ゆっくりと瞼を上げた。
「……――」
少しだけ。
…少しだけ…――
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