運命の日の前日

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22:00 既に眠りかけていた俺は携帯が鳴っている事に気がついた アイツから電話だ… すぐに出る 「もしもし、純一郎だが」 「あ、純一郎さん。すいません、こんな夜中に…」 「あーいや、気にすんなよ」 アイツは謝りだすと止まらないから止める 「で、何の用?欲しい物とかでもあるのか?」 「ちがいますよ…えっとですね、お願いがあるんです」 アイツがお願い…? 俺は素直に聞いてみる 「なんだよお願いって?」 「純一郎さん…明日、早朝から、一週間ずっと側にいて頂けませんか…?」 「へっ…?」 間抜けな声が出た 「一週間て…またなんで……それにそっちの親が許すわけないだろう?」 「…一度しか言わないのでよく聞いて下さいね…?」 「?…あぁ」 「私…」 その後聞いた言葉は余りにも残酷で… 唐突で… 俺の手から携帯が落ちても、俺は拾う事が出来なかった 私…あと一週間で死ぬの…
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