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「此所に月岡 拓真って人いる?」
俺はこの声で目が覚めた。
見るとそこにはやけに笑顔の女が立っていた。
「俺に何か用?」
やけに笑うその笑顔に苛立ちを覚えながら俺は女に冷たく言い放った。
「あんた頭良いんでしょ?私に勉強教えてよ」
初対面の人に最初の言葉が勉強教えて?第一印象は…図々しい女。
「嫌だ」
俺はためらいも無く、女の頼みを断った。
「なんで!?ねぇ、これ解かなきゃ留年なの!お願い」
結局俺は女のしつこさに負け、勉強を教えてやった。
…こんなに人と喋るのは久し振りだった。
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