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「妊娠は無理ですね~」
只今、産婦人科を受診中
お腹痛くて
調子悪くて
病院に行ってみた
ピンフロは病院へ行くことはめったにないのだが
何となく行ってみた
すると
そんなときに限り、そんな事を言われてしまうのだ
「…。で⁉どうしろと…」
ピンフロの頭で考えてみるが
ピンフロは当時19歳
妊娠できないね~。
って言われたところで
で、どうしろと⁉
治療しておくべきなのか
どうなのか
分かるわけがない
「どこか悪くて、治療して治るものならば治療するが…治療うんぬんの問題なの?治療したところで…実際に妊娠できるかためしてみないとさぁ、不妊かどうか分からないじゃん⁉」
「…はい、その通りです。だから、妊娠を望まれるときに治療をするということで。どこかが悪くて妊娠ができないということではないので…」
あ~、特に悪いとこはないんだぁ
な~んだ~
⁉
「特に悪いとこないのに妊娠できないって、それ問題じゃん⁉」
「…」
悪いとこがあれば治せるけど
「悪いとこなかったら治しようがないじゃん‼」
「…」
という現実をむかえたピンフロ
人間、無理と言われるとしたくなるもので
それまで興味がなかったことでも、無理と言われると、急にさみしくなったりもするもので
ピンフロもやはり複雑な気分になった
当時は彼氏だった、今の旦那もそんな気分だったらしい
そもそも、旦那は
「将来、子供ができたら、この名前にする‼」
などと、付き合っている相手がいなくとも、我が子の事を考えているほど子供が好きで
ピンフロはそんなこと全く知らなかったが
知っていたら、当時のピンフロならば
キモっ
などと思い、付き合うことさえなかっただろう
ピンフロは子供は好きだった
だけど、考えてみてほしい
相手もいない20歳の男が、将来の我が子の事を考えているのだ
何が普通で何が普通でないかは分からないが
やはり普通ではないだろう
先に相手見つけろよ
とか
思うところだ
だが、その事を知るのはもう少し先のこととなる
そして、そんな旦那の子供好きに救われることにもなるのだが
旦那にもそのことは伝えた
ピンフロは短大生で、就職先も決まり、そろそろ同棲しようか
などと話がすすんでいて
お互いの生活にゆとりができたら籍も入れようと言っていた頃だった
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