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気付いた頃には
君の心は手の届かない所まで離れてしまっていて
その心には、僕は写っていなかった。
誓いの言葉も
形にした想いも
交わした約束も
全て過去の事なのに
今、その一つ一つが
鋭い爪となって
僕の心をずたずたに切り裂く。
幸せに満ち溢れていた記憶も
想い故の切なさも
暗闇の中で『悲しみ』という花を深く根差す。
あの時と何一つ変わる事のない想いは、その暗闇で行き場を無くしても、
何も見えない中で安らげる場所を探し回る。
そんな場所は
もう無いというのに。
光はもう
ここを照らす事はないというのに。
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