番外編3~会長は何故夢中?~

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あれは……私が高校2年生で純也が1年生のときの話だ。 確か季節は6月の終盤、とある熱い日の出来ごとだ。 ……うぜぇ。 私は朝からかなり不機嫌だった。 どれくらい不機嫌かというと、思わず窓際の手すりを握り潰してしまうくらいだ。 「くぅ……脆いです」 私はいつものような乱暴な口調ではない。 何故なら黒縁のメガネをかけているからだ。 そして、それが原因で私は腹が立っていた。 私はちょうど一ヶ月前に他県から親の都合で引っ越してきた。 初めは不安だったが、持ち前の男らしい態度と外見が受け入れられたらしく、クラスメイト達とも仲良くやっているつもりだった。 ……だけど、あいつらぁ~! たまたまコンタクトレンズを紛失してしまい、仕方なくメガネをかけて学校に行くと皆の態度があからさまに変わっていた。 『狭間はコンタクトのほうが美人だよ!』 『渚ちゃんはそんな可愛いキャラじゃないよ~いつもみたいなぶっきらぼうな態度じゃないと』 『不自然だから止めな!』 お前らは何様だ!?
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