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実のところ俺は、三歳から小学校三年生までキックボクシングを習っていて、運動神経はなかなかよかった。
キックボクシングでの成績は、小学校全国ちびっ子グローブ大会で、三位になったこともあった。
しかし、転校と共にキックボクシングをやめた俺は、慣れない環境に押し潰され、いつしかイジメられていた。
そして小学校6年生になると、イジメに耐えれなくなり、強くなりたい一心で俺は髪の毛を茶髪に染め、ボクシングを習う決意をした。
キックボクシングは親に無理矢理やらされていたが、今回は自分意志で決めた事である。
入門するボクシングジムは、名古屋で1番有名な名門ジムのMDジムである。
なんと有名な世界チャンピオンが二人も出ていたジムである。
ついに入門を決意した俺は、MDジムに見学に出かけた。
家からジムまで約片道5キロあったので、俺は地下鉄でジムに向かった。
ジムに着き、俺は始めMDジムに足を踏み入れた。
そこで俺が目にしたのは汗まみれの男達の姿だった。
汗と言うよりしょうべん臭いようなジムの臭い、外の倍以上に暑いジムの室温、サンドバックを叩く激しい音に俺はなぜか懐かしさを感じた。
そしてあらためて俺は思った。
ハヤトの心の声『ここからが
俺の原点だぁ!!
絶対…………
絶対強くなってやる!!
俺は誰にも負けない
くらいに強くなってやるっ!!』
ついに動き出した歯車を必死に動かそうとする俺の目は輝いていた。
ここからが俺の始まりだ!!
俺はどこまで強くなれるのか……………。
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