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一方の飛鳥。
飛鳥は沖田との思い出がある丘に来ていた。
出てきたといってもなにもかも屯所に置いてきてしまった。
唯一あるのは刀だけ。
だが今は傷を負っているので刀を奮うどころか走ることもできない。
真剣にこれからどうするか…。
どこかに雇って貰うか。
でも宛がない。
どこかにとりあえず泊めてもらうか。
金がない。
…最悪である。
飛鳥「ハァァ;」
スゥっと風が流れ、まとめていない長い黒髪が風に遊ばれる。
その髪を手にとると軽く耳にかけた。
そしてまたため息をつく。
飛鳥「あー文無しってこのことかぁ;
これからどうしよ。行く宛ないしなぁ」
「行く宛なら、ここにある」
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