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俺は二つの世界を知っている。
ひとつはここ、地球。
そして、もう一つが魔法使いの世界、クレイディウス。
ついでに、由来は知らないがクレイディウスでは地球の事を普通界と呼んでいる。
俺の両親は、魔法が使えない。
まぁ、父は魔法使いではないから当たり前なのだが、母はクレイディウスに生まれながらも魔力を授からなかったらしい。
だから、母は普通界に逃げて来た。
そして某国にて父と恋に落ち、俺を産んだ。
……母は今も、自分を魔法使いだと父に打ち明けてはいない。
俺が3歳になった時、俺はもう言葉を全てマスターしていた。
全てと言うと、日常会話なら滞り無く出来るぐらいにだ。
これには両親も周りも驚きを隠せなかった。
そりゃあそうだろうな、まさか3歳の子供が言葉を巧みに話すなんて、考えられもしない事だし。
俺は神童だと周りに崇められた。
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