~序章~

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~序章~

その者達は、人にあって人に非ずの存在であり、ある者は掌から眩い光を生み、またある者はその手に携えし太刀から炎を生む。 彼らは、人と同じ姿をしながら神のような異質な能力を持ち、それ故に古くから"神"をその名に含み『久神(クシン)』と呼ばれている。 そしてその久神には、同じく古くから"敵"も存在した。 その異形の姿と人々を喰らう凶行から、"妖怪"や"化物"等と呼ばれ忌み嫌われ、長い時を生き続ける。 しかし今の時代では滅多に表社会に顔を出さない幻の存在として、その存在を知る者らからは『幻妖(ゲンヨウ)』と呼ばれる。 この二つの種族は今の世にも密かに存在し、今も裏の世で睨み合い、歪みあっていた。
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