腐敗価値(1)
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腐敗価値(1)
音を聴いた。 何の音律だったのか解らない。 人ゴミの中、俺は此処で確かに聴いている。 虚空のような心に直接、響いてくる。 目尻が熱くなる。 この音律は今までに聞いたこともないほど美しかったから。 瞬間、誰かの悲鳴が聞こえた。
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