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それから、何日か経ちました。
昼の王様も、昼のお姫様も、何度も夜の王様に逢いに行きました。
けれど、夜の王様は、決して二人に逢おうとはしませんでした。
昼と夜とは、ただ淡々と流れていきました。
相変わらず、昼の王様は民に愛されていました。
相変わらず、夜の王様は民に憎まれていました。
世界は元に戻ったのです。
けれど、お姫様は元に戻りませんでした。
お姫様は、やっぱり泣き続けていました。
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