かくれんぼ

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「燿樹?どこに隠れたのかしら?お姉ちゃん、もう判らないわ。」   広い屋敷の中を、1人の少女が可能な限り見渡せる場所に目をやりながら歩き声を掛ける。 けれども捜せど捜せど、捜してる相手の姿は見つからなくて。   かくれんぼをしてるのだから、鬼が見付けるまでは当然ながら出て来ないというのも承知だが、それでも何時までも見つからなければ、不安にもなってくるもので。   「燿樹?ねぇ、お姉ちゃんもう降参だわ。一緒にお茶でも飲みましょう……?」  
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