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気が付くと、アリスは小さな家らしきところにいた。こぢんまりとした家だ。きれいではないが、汚くはない。
アリスの体はびしょびしょ。冷たい床に倒れていた。
「ここは…?」
キョロキョロしていると、がさ、と音がした。
「誰…?」
答えはかえってこない。
いつのまにか知らない所で寝ていて、その知らない所で人の気配がする。
怖くないはずがない。
「誰!?」
恐怖を押さえようと語気を強める。
「あなたは誰?何故私の家にいるの?」
答えたのは
赤ウサギだった。
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