♥見上げてごらん♥

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「…うん… そうだったんだけどね…。」 わたしは作り笑顔を浮かべる。 「元気だった…?」 わたしは震える声で聞く。 「…。」 ダイはわたしの腕を掴んだまま何も言わずに黙っている。 どうしよう また泣きそうだ… 「ちゃんと…学校行ってる? ちゃんと寝てる? バイト頑張ってる…? 煙草…吸い過ぎてない…?」 毎日会ってたら 知ってたことなのにね… 「…ッ…あと…えっと… 何だっけ…? わたし…ダイに、言いたいこと…ッ」 《ハイハイつまんねーって。》 「… でも…さ…つまんないから…。」 わたしは涙を浮かべながら笑う。 「キミちゃん!ダイくんはな…」 「アオイさんいいから。」 「…よくないやろ…!? キミちゃんが誤解したままなのに…」 「それでも。 こいつの口から聞かないと。」 .
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