プロローグ

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自然豊かな星に一筋の光が降り注ぎ、衝撃と共に…大地が割れ、木や草花が燃え、水は乾上がり…砂漠と化した。   海と砂漠の星…生い茂っていた自然が消えた死の星…。   数年が経ち、この星に又一筋の光が差した。そして1つの命を宿した。その芽は成長し大樹と成り、砂漠に森を作り出した。   そして月日は流れ…   生物は進化を遂げ、高い知能を持った人が誕生した。 彼らは、己の事を『エルフ』と言い、植物達と平和に暮らしていた。   だが、その平和も長くは続かなかった。星は又新たな知能の低い人を作り出した。彼らは、己の事を『トロール』と言い、砂漠で辛い日々を送っていた。   ある1人のトロールがエルフの存在に気付き、森を奪おうと企んだ。だが戦略等は考える事すら出来ない知能の為、ただ武器を持ちエルフの森を襲った。   エルフ達はトロールより力が無いため、食料を囮に植物達と協力して森を守る為、向かい打った。   此が後に、大地戦争と呼ばれる事に成る。   戦いは何十年、何百年と続き…トロール達の中にも知能の優れた者が出て来た。それに伴いエルフ達の中にも力を持った者が出て来た。   そして…月日が経つに連れ、エルフとトロール達は、争いを辞め…共に平和に暮らす術を見つけ出し、力を合わせ…また新たな人を作り出した。エルフとトロールの子。彼らは『ハーフ』と呼ばれ、3種族で幸せに暮らしていた。   そして…数年が経ち、世界に第2の裁きが下った。それによりトロールは消滅し、エルフとハーフ達ダケが生き残った。   また時は流れ…   ハーフとエルフは新たな世界を作り出していた。植物と協力し、川やオアシス…森を殖やし緑溢れる豊かな星に成った。   だが、その頃…第2の裁きが下った場所には大きな歪みが出来ていた。   月日が経つに連れ歪みは大きく成って行った。 悪い事だけでなくエルフの森では又新たな命が生まれていた。彼こそこの物語の主人公…名前は『リック・ラムルド』 種族はハーフだ。好奇心旺盛だが知能は高い、力はトロールより無いがエルフよりは強い。   そして月日は流れ… 10歳に成ったリックは歪みを見に友達と訪れ、悲劇は起きた。好奇心旺盛の為、歪みに近付き過ぎて足を滑らせ、リックは歪みに呑み込まれてしまった。 彼は一体何処に行ってしまったのか!?   続きは第1章へ
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