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寝坊で紹介遅れました…
この物語の主人公になっちゃったみたいです。
藤沢 凛子[フジサワリンコ]
春になりたてのピチピチの高校生ってところです♪
陵チャンというのはですね…
私の幼なじみでドSのわがまま男ですよ!
毎日起こしにいかなくちゃいけないのに、今日はうっかりしていて寝過ごしちゃったわけなんです…
初めての寝坊でした
今までそんなことなかったのに…
ドラマの最終回を夢中になって見てたからだ…
「うわわああ!
死にたくないよー!」
と頭を抱えながら殺されるとか叫び声を道で大声で発している私
端からみたら、ただの変人ですよね;
警察に通報されたら大変だー
と、頭の中には必死で普段使わない頭を頑張って回転させた結果…
陵チャンにばれないように今日は登校しよ!という作戦を思いついた単細胞な私…
バレない間にさっさと学校へ行こう!と走りだした。
その時!
後ろからポンッと肩を叩かれる
ん?!
どす黒いオーラがなんかすごいな…
すご~くすご~く嫌な予感がして後ろを振り返って見ると…
「おはよ凛子チャン♪」
私にいつも見せないような笑顔で立っていたけど彼の目は笑ってない…
「ぎゃあああッ!!」
死にたくない!!まだ、人生16年しか生きてないよ!!
私は逃げようとするが肩をがしっと掴まれ逃げられなくなってしまった…
「おまえのおかげで遅刻だよ♪
おまえ今逃げようとしたよな?」
陵チャンは一瞬笑顔になり、すぐに無表情になり、容赦なく私の頬をおもいっきり抓る
グイッ
「痛いッ!!ごめんなさーいっ」
住宅街に私の泣き声が響いたのはいうまでもないよね?
涙目で陵チャンに訴えてるのにやめませんよ!
泣けば泣く程、力が強くなって意地悪そうに笑ってるのは、気のせい?!
このドS!!と面と向かって言えるはずはなく、虚しく心の中で叫ぶ。
そんなこと言ったら私の命は間違いなくなくなるでしょう…
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