第Ⅰ章【運命の輪が周り始める】

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同年3月京都に残った24名で「壬生浪士組」が構成される。 その中には女性隊士がいたともいわれているが、真実は定かではない。 私は自分の過去を知らない、身寄りのない私に居場所を与えてくれたのは此処の局長、近藤勇の友人である龍馬という人だ。 気付いた時には龍馬がいた―― 彼はいつも忙しくて一緒にはいられない。今の京でも安全だという壬生にいられるように近藤さんに話をしてくれた。 そしてのちに“新撰組”とよばれる、浪士組に女中として住み込みで働かせて貰う事になった。 私が初めて壬生にきたのはまだ梅雨入りする前の皐月。そして実際に住み始めたのは6月始めだった――――――  
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