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ジングルベル
一階へと静かに降りるとキッチンとリビングがありリビングには大きな机があった。
机の上に紙が置いてあるのを発見する
近づいて覗きこむ
離婚届だ
両親の名前がしっかりと書いてあるがまだ印はおしてなかった。
本当にバカな両親だ…
俺は持っていた絵と離婚届を入れ替え、離婚届を持って子供部屋に戻り、その家を後にした。
帰り道、やはり風は簡単にジャンパーを貫いた。
我が城と毛玉が恋しくてたまらない
毛玉の事を考えていると毛玉が空から落ちてきた。
ポケットから手を出してキャッチしてみた
毛玉ではなかった
「雪か…」
そういえば俺が家出した日も雪だった…
2年前の冬だ
短大を卒業した俺は就職難に悩み、両親の呵責に耐えきれずに家出をしたのだ。
今まで貯金とバイト代で食い繋いできたが、限界だった
明日電話してみよう…、ちゃんと謝って就職しよう
俺はサンタだってできたのだから
ポケットの中の離婚届を握りしめた。
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