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ｻｲの試合が始まったころ
｢あっ!
試合が始まりましたわよ!｣
そう言ったのはﾘｻﾞである。
そうして試合を見ていると、なにか様子がおかしい。
ｻｲが相手に向いて歩いているのにもかかわらず、相手は一歩も動かないのだ。
｢何で相手は動かないんだろうね?
あのままじゃ負けちゃうよ。｣
そのﾛｱの言葉にｴﾘ-が答えた。
｢何か考えがあるんじゃないの?
格闘に秀でた学園の代表者なんだから、間合いを読んで肉弾戦に持ち込もうとしてるんじゃないかしら?｣
ｴﾘ-の言葉にみんなは納得した。
しかし、このｴﾘ-の言葉が間違いだった事に後に気づく……
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