狂犬

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冷たい夜が来る 諦めに欠伸 降る予感 悪感さえも凍らす 場違いは承知 私は居ないわ 利己委せ 飽かせて見て御覧な 痛いでしょう 不機嫌な奴だろう 敷石(タイル)でさえも 蹴るのよ 若き故に至らぬ点も多々在る それでも私は シェパードの血を流している 偽善者め 何時まで持つかしらね この身もこの心も もう厭だなんて 口が裂けても謂えない 動いている 群が違うのか 己が違うのか どちらでも私が独りなのは 痛いでしょう 奴に触ると血を見る 牙を剥いて静かに 真実(ほんとう)はただ 腹を空かせてるだけ なのにどうして 誰も何も与えないの 理不尽ね 段々と肉が冷めて不味くなる 臭い街路樹も厭だ 鎖で繋がれた生涯 意外だった? 早く還りたい私の元の群 耐え足りない? 御覧な 此の哀しい涙に在る シェパードの血を
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