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何時も通りの朝。
何時も通りの起床時間。
そして今までとは違う、新しい制服を着る。
「行ってきます。」
声を発しても、誰の返事も返ってこない。
だが、渚はそれを気にする事もなく、外へ出る。
そして、エレベーターで一階まで下り、毎日の日課になってしまっている“ポスト確認”をした。
「あ……」
其処には今日も、クマ柄の手紙があった。
『大好きです。』
中学の時から送られてくる、一言しか書いていない手紙…。
渚はその手紙を鞄の中にしまい、マンションから出た。
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