決闘の梅雨の風

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チャンプの家はここらでもかなり金持ちで通っている。それを思わせるチャンプのこの行為。 ハル「全国放送!?」 ハルには効果てきめんだ。そして時刻は12時となった。 司会「お待たせしました。ただいまよりここヘヴンズドア、第二グラウンドでの魔法バトルを開始します」 司会の高らかな声に歓声が応える。 司会「まずはチーム・ハル~」 いきなりハル達にライトが当たる。 ハル「うわっ」 ソウル「ふんっ」 リュウ「へへ」 司会「チーム・ハルはクラスWで構成された。落ちこぼれチームだ」 ハル達に周りの笑いとブーイングが飛ぶ。 ハル「何だよこれ~」 ソウル「あの野郎ふざけやがって~」 司会も周りもチャンプひいきのようだ。これもチャンプの仕業だ。ソウルはチャンプを睨みつけるが周りを味方につけているチャンプは余裕の顔でハル達を見下す。 司会「続いて我らがヒーロー……チーム・チャンプ」 ハル達とは対照的な周りの歓声。チャンプとチームである二人にライトが当たる。 リュウ「ん?あの二人は……」 リュウがチャンプの後ろの二人を気にするふうな眼でみる。 ハル「知ってるの?」 司会「チーム・チャンプはQクラスのエースであるチャンプと両者二年のOクラスのフル・ヘル兄弟だ~」 ハル「二年のOクラスだって~!?」 前にも説明したがクラスはAに近いほど魔力が高い。つまりハルがWでチャンプがQ。簡単に言うとハルとチャンプの魔力の差は6段階。しかもチャンプのチームのフル・ヘル兄弟はOクラスで二年。二年ともなるとさらに実力は上となる。チャンプは金でこの格上の二人を雇ったのだ。 ハル「無茶苦茶だ。こんなの勝てるわけない」 だがハルの言葉も歓声に潰され司会は進行する。 司会「さぁそれではさっそくfirstを始めるぜ」 司会が右手を上げると地面が揺れ始めた。するとグラウンドの一部が円上に持ち上がり石で出来た闘技場が現れた。 司会「ここが闘いの場だ~」 これもチャンプが作ったものだ。 司会「ではfirstの選手は闘技場へ」 ソウル「ハルさんいってきます」 ハル「う…ん」 ハルの泣きそうな顔とは違いこの状況でもソウルは自信の顔。 (いくらソウル君でも勝てるわけないよ~) ソウルと相手のフルが闘技場にあがり向かい合う。 司会「よっし行くぜ~。バトル開始だ!!」
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