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『2年F組の清水真一君、2年F組の清水真一君…至急、生徒会室まで来て下さい。繰り返します……』
しん…と教室内が静まり返り、クラス中の視線がスピーカーへと集まる。
蚊の飛ぶ音すら聞こえそうなこの静けさの中、皆うっとりとした様子で耳を傾けている。
そして僅か数秒の放送が終わると、2年F組の教室内の視線は一斉に俺へと集中する。
「いーよなぁマサ!毎日毎日このきれいな声に呼ばれちゃってさ!」
「マジうらやましいの何のって!あ~俺も一度でいいから呼ばれてみてぇ!」
「あ…はは…」
クラスメートからの熱い視線を交わし、生徒会室へと走る。
いつものことだけど、廊下でも痛いくらいの視線が注がれる。
それもこれも、原因はあの人…――
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