第1話

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コンコン、 何度となく(っていうか毎日)訪れているこの部屋の扉をノックすると、すぐに「どうぞー」と返事が返ってくる。 先程聞いたばかりの、いわゆるハスキーボイスって感じの甘~い声。 「…失礼しまーす」 扉を開けて中に入ると、ソファーに腰掛けた声の主がひらひらと手を振っている。 男であろうと女であろうと一発で堕ちてしまいそうな、ふわっとした微笑を浮かべて…。
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