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1984年5月25日。
一人の男の子が産声を上げた。
両親、特に母親はさぞがっかりした事だろう。
男の子は三人兄弟の末っ子。
名前は…
ここでは言わない。
女の子のような名前とだけ言っておこうか。
その子の名前は産まれる前から決まっていた。
母親が、三人目は絶対女の子が欲しいと願い、名前を決めてしまったのだ。
しかし、産まれた子は男。
ごめんなさい、お母さん。
僕は、産まれた瞬間に人の期待を裏切ったのだ。
ダメ人間の誕生である。
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