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「緒美理(おみり)様。ごめんなさい。少し、屋敷抜けるのに、苦労したんだ。それと、空と周りがうるさくてね。」
ヘクトリムは、遅れた事に対し、そう言う。
「くそ、思い出せん。それにしても、緒美理とか言う女の声、何か、聞いた事あるんだよな。う~ん?」
マリゾンは考えこんでいた「ヘクトル。言い訳は、聞きたくないわ。それと、私は、黒河瑞陵家の長女として、公式的に来ている訳じゃないの。だから、コードネームで呼んでくれない?」
マリゾンは、思い出した。
「黒河瑞陵家?、長女?あの馬鹿金持ちの?そうすると、あのバッジや女も?だったら、なんで?裏の名があんだ?」
「そうだったね。アルテミス様。」すると、マリゾンの携帯のバイブがなる。
「・・・!。あなた、どうやら、気のせいか、ネズミも連れて来ているみたいね」
どこからか、先のとがった謎のカードをだし、マリゾンに向け投げる。
「まさか、そんな!」ヘクトルは驚き、マリゾンは危機感を持つ。「・・・!やっ、やべ!」
カードが、マリゾンをすり抜け別の場所に当たる。
すると、別の人間が、倒れて、徐々に砂なっていく。
「うっ・・黒河・・・絶対に・・・許さない・・お前達はいつか・・誰かに葬られるんだ・・・」
男は、そう言い残し、砂となった。そして、来ていた白い騎士の服装以外あたかたもなくなっていた。
「うわ・・!人間が砂に!」
マリゾンは、砂となった人間に合掌した。
「何とでもいいなさい!私達の世界は、変えられないから」
「アルテミス様!あの服は、グランド・ナイツのじゃない?」
ヘクトルに言われ服を手にとって見るおみり。
「まぁ、これは、確かに奴らのね。でも、私達の調べでは、下級騎士でしかないわ。恐らく、この町に、こいつの上官がいるかもね・・・」
「では、そうなると、ジェリー・アルバンデスが、いるていうの?」
「ジェリー・アルバンデス?ありゃ、オッサンが、連局で、働いてる時のコードネームだぞ!」
「でしょうね。まぁ、どっちにせよ。その甥や養子もポリー(殺す)するようにとの命だし、町もデモル(破壊、又は、裏支配)するつもりだから、ちょうどいいかも」
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