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エルダが着替え終えて衣裳室から出て来た。
アーサーに気付き、エルダは大きく手を振る。
エルダ「アーサーぁ~。
見てなさぁ~い。」
じぃ「何を見せるのです?」
アーサー「たぶん、昨日一緒に練習した所の事だと思うけど。」
じぃ「練習をご一緒にされたのですか。
それはそれは。」
撮影が開始され、順調に進む。
シーンが終わる度に監督と呼ばれてる人がエルダに「いい演技だね~。」と褒め千切る姿が印象に残った。
休憩時間に成った時、エルダはこっちに来てとアーサーを手招く。
じぃ「さぁ。呼ばれましたよ。
行って下さい。」
アーサー「う、うん。」
エルダに近寄ると、その側には数名の役者が居た。
「ん?何だお前?」
「獣人のくせにこっちくんなや。」
エルダ「私のマネージャーに失礼な態度しないでくれる?」
「え?獣人のマネージャー?」
「ハハハ。おいおい正気かよ?」
エルダ「彼は私の友達よ!」
「アハハ!友達だとよ。
笑わせんなペン!」
エルダ「笑いたければ笑えば?
別にあんた達に興味は無いし。」
「おいおい。
連れない事言うなよ。」
エルダは共演者を無視しアーサーだけを見て言う。
エルダ「アーサー、これ持って行って。
後ちょっとで終わるから待っててね。」
エルダは可愛らしい鞄(かばん)をアーサーに渡した。
アーサー「わかったよ。」
「なッ!?人間にタメ口?」
「おいおい。
どーゆーしつけしてんだ?」
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