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エルダもジェルトと同じ様にアーサーが見た事の無い厳しく冷たい顔をした。
エルダ「どういう事?」
「だから、お前ん家でどんな教育してんだって言ってんだ。」
エルダ「意味が分からないわね。」
「どーりで人間に対する話し方もわかってないわけだ。」
エルダは顔を赤くし怒りを露(あらわ)にする。
エルダが自分の為に怒ってくれてるのを知り、アーサーは役者達に言い放つ。
アーサー「おい。おめーら。」
「なッ!?」
アーサー「いい加減にしろよ。」
「はぁ?何言ってんの?」
アーサー「いい加減にしろって言ってんだよ!!
聞こえないか?」
アーサーの豹変に場は凍り付く。
アーサー「あんまり俺を怒らせるな。噛み殺すぞ?」
「ひっ!?」
「かッ!?噛み殺すだ!?」
役者達は恐ろしい物でも見る様な目に変わる。
するとエルダはアーサーの尻尾を引っ張る。
エルダ「ちょっと!アーサー、言い過ぎ。」
アーサー「あっ…。アッハッハ。
って事だから。じゃ!」
アーサーは踵を返してジェルトの元へと戻った。
じぃ「何か揉め事でも?」
アーサー「別に~。
言われた通りにガツンと言っただけだよ。」
じぃ「左様ですか。」
ジェルトはクスクスと笑う。
そこに虎族の獣人がやって来た。
「いやぁ。
見てるこっちもスッきりしたよ。」
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