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“亜美、どうやってあの電線とるのさ?”
“ふふーん。簡単よ。
このラケット持つところがゴムなのょ。これでうまくいく”
亮也は心配で仕方なかった。
亜美がしていることは正しいのだろうか?
こんな電気の塊を首に当てると普通死ぬ。生き残るどころか・・・・
「何してるの?」
振り返るとそこには森本真琴(女子20番)がいた。
「真琴ー!!」
亜美と真琴は2人共中川郁美(女子11番)と仲が良く、
郁美繋がりでよく話したりすることが増え、仲が良くなっていた。
「2人で何しているの?それに亜美それ・・・・・」
亜美は慌ててテープを隠した。
「いや・・・ね。どーしようもないからさ、暇つぶしにこれはずしててだけ」
「そう」
そういう真琴の腕には大事そうに人形が抱かれていた。
普段の真琴は人形なんて抱いて歩くような子じゃなかったはずだ。
「森本さん、それ…」
「あぁ。これ鞄に入ってたの。支給のね。可愛いでしょ?」
「うん。なんだか小さい女の子とかが喜びそうだ」
亮也には妹がいるのでそういうのがわかる。
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