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『くそっ、振り払えないのか!地球まであと少しだと言うのに!』 フォックス司令はキツネのような耳を帽子のフチからツンと立てながら叫んだ。 フォックス司令の駆る宇宙艦【エリオン】はボラー軍の追撃を受けていた。 高速で進む宇宙を無数の戦闘機が、エリオンの周囲を囲んでいく。 エリオンのメインブリッジの航行兵が叫んだ。 『司令!あとコンマ20秒でワープ行けます!座標軸は地球になってますが何処にでるかは…』 フォックスはモニターを叩いた。 『構わん!やれぇっ!』 エリオンの周囲は突如電磁フィールドで覆われた。 ボラー軍の戦闘機はそれを確認するとエリオンに一斉砲撃をかけた。 エリオンは被弾しながらも空間の歪みを作り、一瞬の発光と共にワープへと突入した。
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