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伝えられない想い
荒尾分校では、10月に入ると風が冷たい、海と山に囲まれている地形なのか、夜になると、なおさらである
校庭の小さなベンチに一人座っている猫姫、いつもの彼女らしくない姿が、そこにあった。
携帯を見つめている
『猫!その後、どうしてる?
あなたメール返して来ないから(`o´)
たまには、返信しろよ~コラッ!(^O^)
そ、それでね、びっくりする事が、あるよ(^O^)
彼とばったり会ったよ、猫の彼だよ!
ほら、達ちゃんだよ、まだ別れてないんでしょう?
何か身内の不幸が、あって3日ぐらい滞在するらしいよ、
今、会わないと?いけないと思うよ(;_;)』
友人の浅井恵子のメールである
(達也、会いたい)と、昔の光景が、、、
猫姫は、
高校入学当初は、今とは、180℃違う、口数の少ない、引っ込み思案の、おとなしい少女だった、
彼女を変えたのは、紛れもない、その彼、小西達也である
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