僕の影 迷宮の序章

2/9
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
この世界は果てしなく、目まぐるしく、唐突に、何もかも変わってしまった。 それは10年前の第8次世界対戦中に突如として巻き起こる。 戦時中のオーストラリアから始まった突然の大陸を包むまばゆいばかりの光と共にそれの消失……否、消滅と言っても過言ではないだろう。 それからは、その出来事に続くようにたくさんの国、大陸が光に包まれ消失していく。誰にも止める事は出来なかった。人類は皆、ただ己の無力を痛感せざるを得なかった。ただ指をくわえて自分の故郷、仲間の故郷、家族の故郷が消えていく様を傍観するをせざるを得なかった。 後にその現象はデスシャインと呼ばれ歴史に刻まれることとなる。 そして、その消失が終わりを迎えた時…… 世界の国は数える程にしかなくなっていた。大陸もほぼ消滅してしまっていた。 そこでデスシャインから生き延びた世界の国々の人々は、戦争なんてやめて手を組もうじゃないか!と新しい共和国を……世界統一国家を立ち上げる。 その国の名は【ハッピーダーク】。幸せは暗闇という意味らしいが、太陽は僕達にさんさんと紫外線という名の光を浴びせ続けている。 そんな中、消失の代償なのか定かではないものの、ある特質な力を持つ者達が出現を始めた。 それは……影を、闇を操る力。  
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!