初担当マナ

13/17
28517人が本棚に入れています
本棚に追加
/220ページ
僕は「どうした?」 「撮影は問題なくなったやん」 マナ「・・・」 振り絞った声で、 マナは「匂いが気になるんです」 そっちかい、 僕は「血が気になるんじゃなくて、においが」 マナ「はじめて付き合った人に言われたことがあるんで、においますかね?」 たしかに夏の暑いときでそんなトラウマがあれば気になるよな、 マナ「マネージャー、におってみてください」 って、おいっ、僕は君の彼氏や家族じゃないぞ。(心の中で東京風) 信頼してるにしても、ちょっと痛いぞって、思いながら 軽く嗅いでみた、僕は鼻が弱いせいか特に感じない、 むしろ顔を近付けた際の ミニスカからのぞく太ももに注意がいってしまった。 ミヤマネージャーが 「マナ、これ使いなっ」と、 制汗スプレーと香水を渡す! 完璧な仕事だ、これがマネージャーか、そして空気を読むとはまさにこういうことだ。 マナの顔が一気に笑みを取り返した。
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!