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「それより腹減った!蒼何か作って!」
「はぁ?寮帰っておばちゃんのご飯食べなよ!」
「えー、ヤだよ。それにもう外泊届け出してきちゃったもん」
陸はそう言ってソファーに寝転んだ
陸は私の双子の兄。
(本当はこんな奴兄だと認めたくないけど…)
別々の高校に進学した私達は陸は寮に、私はこのマンションで暮らしていた
「なぁー蒼。学校…楽しい?」
陸は寝転んだ身体を少し起こして対面式キッチンに居る私を覗き込んだ
「…楽しいよ!友達も出来たし」
私は思いっきり笑顔で笑うと陸は少し寂しそうに
「そっか…」
と呟いてまたソファーに身を沈めた
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