SCENE 12

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ななか「そ、だよ―――」 レット「でも!!」 今度は俺がななかの言葉を遮った。 レット「ななかと一緒に学校に行ったり、遊んだり、音楽やったり、一緒にスキーを滑ったりして俺はすごくすごく楽しかった。」 心の中に溜めていた思いをすべて吐き出す。 レット「それは"彼女"の面影があったからなんかじゃあない、"ななか"だったから、ななかと一緒だったから俺は楽しかったんだ。」 迷わないために、後悔しないために レット「だから今、俺の心の中に居る人は………、ななかだ」 ななか「―――!」 ななかの背中が大きく揺れた。そして震えが少しずつ大きくなっていく 俺は手の届くぐらいまでななかの側によった。 レット「ずっと、後ろを振り返って立ち止まってばかりだったけど、今からはちゃんと前を向いてななかと一緒に歩いていきたい。だから―――」 レット「俺は、ななかが好きだ。」 ななか「―――!、レットくん、私も……、私も……」 震えた声でななかが答えてくれる ななか「ははは、何だか今まで悩んでたことが……、一瞬で消えちゃった。」 レット「ななか……」 ななか「でも、ダメだ、今の顔、凄くひどいから見せられないや」 レット「大丈夫だよななか、そんなことじゃあ嫌いにならないから」 ななか「うん……」 何度か深呼吸をした、ななかは俺のほうに振り向いた。
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