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ななか「そ、だよ―――」
レット「でも!!」
今度は俺がななかの言葉を遮った。
レット「ななかと一緒に学校に行ったり、遊んだり、音楽やったり、一緒にスキーを滑ったりして俺はすごくすごく楽しかった。」
心の中に溜めていた思いをすべて吐き出す。
レット「それは"彼女"の面影があったからなんかじゃあない、"ななか"だったから、ななかと一緒だったから俺は楽しかったんだ。」
迷わないために、後悔しないために
レット「だから今、俺の心の中に居る人は………、ななかだ」
ななか「―――!」
ななかの背中が大きく揺れた。そして震えが少しずつ大きくなっていく
俺は手の届くぐらいまでななかの側によった。
レット「ずっと、後ろを振り返って立ち止まってばかりだったけど、今からはちゃんと前を向いてななかと一緒に歩いていきたい。だから―――」
レット「俺は、ななかが好きだ。」
ななか「―――!、レットくん、私も……、私も……」
震えた声でななかが答えてくれる
ななか「ははは、何だか今まで悩んでたことが……、一瞬で消えちゃった。」
レット「ななか……」
ななか「でも、ダメだ、今の顔、凄くひどいから見せられないや」
レット「大丈夫だよななか、そんなことじゃあ嫌いにならないから」
ななか「うん……」
何度か深呼吸をした、ななかは俺のほうに振り向いた。
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