0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
僕はゆっくりと目を開けた。
いつもと変わりない風景に、僕はため息をつく。
これもいつも通りの行動の一つだ。
ゆっくりと体を起こし、朝の光が差し込む窓に手をかける。
僕は夜気で冷え切ったまどを開けた。
名も知らない人が走る。
名も知らない鳥が囀る。
あぁ、いつもと同じ日々だ。
また同じ。
昨日も明日も明後日も。
どうしてこう思うようになったのだろう。
いつからこう思うようになったのだろう。
何も思い出せない。
僕はどこまでが僕なのだろう。
僕とはなんなのだろう。
僕は誰なのだろう。
僕。
僕は・・・
僕の中の僕が溶けだし体中の毛穴から流れていく感覚がした。
あぁ・・・
今日も僕は生きている・・・
最初のコメントを投稿しよう!