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これは、僕が京都に住んでた時の話。
二ヶ月間京都に病院実習に行っていた時、病院から3kmほどのところにあるアパートを借りて生活していた。アパートはマンスリーの物件で、外装も内装もキレイで、住み心地も良く、快適な実習を過ごしていた。
実習も終盤になったころ、担当していた患者さんの状態があまりよくなく、いい経過を辿らなかった。
そんな状態に少し焦っていた僕は、自然とアパートでの愚痴のような独り言も増え、参考書をめくっているうちに寝付く時間も遅くなっていた。
疲れが溜まってきた頃、シャワーを浴びていると、左の側頭部に激痛が…。
『痛っ!!』
10秒ほどだったが、あまりの激痛にしゃがみこんで悶えていた。
『やばいなぁ、相当疲れてるのかも…。今日はもう寝よう。』
その日もいつのまにか時間が過ぎていて、ちょうど午前2時をまわったところだった。
レポートもまだ終わりかけだったが、さっきの激痛が気になって用心してその日はすぐに寝ることにした。
………ギュゥ……
……ギギュゥ……
浅い眠りについた頃、ふと目を覚まさせる感覚があった。
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