第一話"Ruim de bola"-フイーン ヂ ボーラ-

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第一話"Ruim de bola"-フイーン ヂ ボーラ-

 高校の入学も決まり、中学の卒業式も終わり、俺はただ淡々とした日々を過ごしていた。何をするでもなく退屈な日々を……。  小学校では少年野球をやり中学ではバスケ部に入った。でも何にも夢中になれずにただ義務感で部活をやるだけだった。  俺、本当は小さい頃やってたサッカーが一番好きだったんだ。だけどサッカーはやれない。だって俺は"ボールを扱わせたら役立たず"な程の下手くそなんだから。それだけならまだしも……俺の名前が中田翼だから。
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