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「まぁ、普通に考えて俺が会社継いでも何も出来ねぇよ。
何っっにも勉強してねぇもん。
っつーか、俺がピアノに出会ってなければ龍太郎はどうなってたんだろうな。
ニート?廃人?
まじで感謝しろよ?
ハハハッ」
「…うるせーよ」
実家からの帰り道、龍也のマンションまで龍太郎の車で送ることになり、後部座席で龍也はうるさいくらい、上機嫌に話をしていた。
それに龍太郎がツッコミを入れる。
そんな2人に花はクスクスと笑っていた。
「それよりEIの方はいいのかよ。
龍也が跡取りになるつもりで、先方は娘との結婚許したんじゃないのか?」
「あぁ。
だからオヤジと話し合う前に婚約破棄の電話を入れた」
「……」
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