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｢このご恩は忘れるまで忘れません！｣
｢なんだよ、それ！ 忘れる気満々じゃんか！｣
彼の首に巻きつく知香を、ブンブンと左右に揺らして、離そうとする写宮。
｢いやぁ、若いっていいねぇ｣
頬杖をついた柳が、ニコニコしながら｢うん、うん｣と頷いた。
──私、あのドラマどうしても見たかったんだ。
だってね。
あのマイペースダーリンが、あんまりにも写宮くんにそっくりだったから。
fin.
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