流転

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正直、スナイピングには全く自信が無いし、ライフルなんか用意してねぇし、『地の利』が確保出来ても、闘いが有利に運べる確証は無い。 しかし、見えない敵を相手に、ハンドガン二丁で立ち向かうってのは、愚の骨頂も良いところだ。 …俺は、アクション・ヒーローじゃねぇしな。 いきなりの全力疾走に、躊躇した気配はあったが、直ぐに追跡行動に入れる辺り、チンピラの類いじゃないらしい。 発砲は、まだ無い。 …多くて、15人って所だな。 ストーキングがバレて、対象が逃走に入ったにも関わらず、力押しで攻めて来ないのは、『数の利』があるからだ。 セオリー通り、先行、追跡、サポート、三班構成だとして、それぞれ最大で、4~6人。 対象が一人だってのに、最大限の構成ってのは有り得ない。 っつーかナンセンスだ。
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