神様―。それは無いっすよ!

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ここは、生命が死んだら必ず来ると言われる《あの世》だ。 神様が机に座って何やら判子を押している。 「天国、天国、地獄……」 あの世に来たものは必ず神の審判を請ける。 「あ―。毎日毎日審判して疲れた」 神様はあくびをしながら背もたれに寄っ掛かった。 そこに可愛らしい妖精……いや、天使がやってきた。 「神様、神様。一度は横になったほうがいいでしゅよ?」 天使は心配そうに見た。 一週間ずっと判子を押してたのだから……。 「そうか?じゃあ休むかな」 神様は《神の審判所》を離れ《神のお休み所》へ向かった。 「天使。ここの見張りよろしくな」
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