よし!行くか!男の夢の場所へ!

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私の心臓はまだ暴れている。 右手には、まだにぎった感触が残っていた。 矢田部君と手を繋いだ。 嬉しい。 矢田部君の手は大きくて、たくましくて、私の手じゃ入りきらなかった。 逆に矢田部君に包み込まれた。 帰り際に矢田部君の事、生まれて初めて下の名前で言った。 「矢田部君、私の気持ち気付いてくれたかな?」 私は見上げた。 「誠君……」 私の中の何かが、爆発しそうな勢いで込み上げてきた。
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